コーヒー知識夫婦で1級 敦賀の専門店
敦賀市本町のコーヒー専門店「チモトコーヒー」の新田千香子さん(38)が、全日本コーヒー商工組合連合会認定の「コーヒーインストラクター1級」の資格を取得した。専門的な知識が必要で、試験の合格率は30%という狭き門。夫で店主の和雄さん(39)も1級を取得しており、夫妻は「港町敦賀でコーヒーの香りとおいしさを伝えたい」と張り切っている。(斎藤孔成)
チモトコーヒーは、和雄さんの祖父が1940年に創業。県内でも老舗で、自家焙煎ばいせんしたコーヒー豆を販売している。和雄さんは大阪の大学を卒業後、ゲームソフトなどのプログラマーを経て、結婚を機に10年前に帰郷。千香子さんとともに店を継いだ。
コーヒーインストラクター1級を取得するには、高度な専門知識や鑑定技術の習得が必要で、和雄さんは2010年に合格。店を手伝う千香子さんも、接客の際に知識不足を痛感したことから取得を決意した。
1級の筆記試験と実技試験では、コーヒー豆の産地や種類ごとの特徴はもちろん、収穫方法や精製の仕方で生じる違いや、入れ方による味の変化などについての知識が問われる。試験勉強は、仕事や家事の合間を利用。テキストを読み込んだほか、和雄さんに協力してもらい、形や色などでコーヒー豆を分別するなど独自の模擬試験を繰り返し、初めての挑戦で毎年1回しか行われない試験に受かり、昨年12月に資格を得た。
今春からは「自分で入れたコーヒーを自宅で味わう方が増えてくれたら」と、資格を生かし、同市内で定期的にコーヒーの入れ方の講習会を開いている。「産地の違いや風味の特徴などもわかるようになったので、お客様のリクエストにも応じやすくなった」と千香子さん。和雄さんも「疲れたときや頑張ったときは、コーヒーを飲んでリフレッシュしてもらえたら」と話している。
引用元:yomiuri online
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