福井県敦賀市にある自家焙煎珈琲専門店、有限会社チモトコーヒー JCQA認定コーヒーインストラクター1級 & バリスタライセンスレベル1の 新田千香子です
前回のカッピングセミナーは「ブラジルCOE」の飲み比べでしたが、今回はコロンビアCOEの飲み比べでした。
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「COE(Cup of Excellence カップ オブ エクセレンス)」とは
各生産国において、その年の最高のコーヒーを選出するために開催されるのが「カップ・オブ・エクセレンス(COE)品評会」です。 厳しい審査を通過し最終的に国際審査員によって選ばれた「最高の中の最高のコーヒー」に対してのみその称号が授与されます。 具体的には、国際審査員の評価の平均が85点以上に対して与えられる名誉ある称号です。 そのコーヒーは、公開国際インターネットオークションで世界中のコーヒー輸入会社やコーヒーロースターなどによって落札されます。(Wikipedia より引用)
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今回カッピングしたのは下記表の31銘柄でした。
今回のカッピングした銘柄の産地は コロンビア の トリマ、ウィラ の標高の高い産地(別ページの地図をご覧ください。)のものばかりになります。
トリマ、ウィラ 辺りの コロンビアは コロンビアらしい、重厚な風味 が特徴の様です。ナリーニョやポヤバン辺りは 酸味が強くなる傾向 になるようで、一概にコロンビアといっても 産地でそれぞれ風味特性が あるようです。
そして、今年の コロンビアコーヒーの出来は「まずまず」という 評価だったようです。
実際にカッピングしてみて、31位~6位までは 同じような風味でした。が、5位からが急に突出して 風味が変わってきました。南米系コロンビアですが、明るく柔らかな酸味、中米系のコーヒーの様なフラワー、または ワイニーな香りが5位辺りから急に強くなってきました。
そして、今回は特別に エルサルバドルCOE 27銘柄 おまけでカッピングができました。
サルバドルは 最近ではパカマラが有名ですね。
長く 内戦で コーヒー農園が手入れされずに放置され、良質のブルボン種のコーヒーが 手つかずで 残されていたということや、周辺諸国がコーヒーの生産に 力を入れていることを受けて 内戦が終わり、サルバドルも最近、コーヒーの生産に 非常に力を入れているようです。近隣の諸国との差別を図るために サルバドルでは 精製に 非常に力を入れているとの事でした。
今回は計58銘柄のCOEをカッピングできました。カッピングに来るたびに、産地による味の傾向や、今 どういう傾向の味が人気があるのか などが確認できます。また、自分のコーヒーの風味に対する評価と周りの参加者の方々の評価の摺合せもでき、大変勉強になりました。